豊橋、田原で起きる地震被害の可能性

年が明けて、気づけば2カ月が経ち、久しぶりの投稿となっていしまいました。

今回は地震についてです。

大規模な地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

今年は1月1日の地震から、頭の中は地震対策でいっぱいでした。この地域では、南海トラフ地震が来ると言われているからです。

豊橋も田原も、半島の地域に属しており、海へ流れ出る途中に砂がたまってできた地域がたくさんあります。

wallstatという耐震シミュレーションソフトで建物のシミュレーションを行いましたが、K-NET穴水の観測点の地震波では、明らかに熊本地震(益城町役場)、阪神淡路震災(JMA神戸)よりも損傷が大きくなっています。

これまで、サンプルは少ないながらも熊本地震の2回の震度7を耐えた許容応力度計算の耐震等級3であれば十分と考えていましたが、考えが変わってきました。

しかも、youtubeのwallstatチャンネルでは現行の建築基準法の建物でも倒壊してしまうというシミュレーションがあり、耐震等級3でもダメージはそれなりに蓄積されているものと考えられます。

(最近出たJMA輪島市鳳至町も倒壊しています。)

熊本も、能登も、余震が何度も続いており倒壊はしなくても建物へのダメージは蓄積されているはずなので、これに対する手立てとして、震度1から性能を発揮し、建物性能を守ってくれる制振ダンパーのevoltzを採用することにしました。(調べた結果実験と根拠が一番信頼できそうなので採用しましたが、マニアックな方、もっと良いものがありましたら教えてください。)

震度1から効果を発揮 | 製品と性能 | 木造住宅向け制振ダンパー・制振装置evoltz(エヴォルツ )|株式会社evoltz|耐震+制振|

また、地盤の揺れやすさを把握するための微動探査も今後必要になるのではと思い、建物1件、土地2件で微動探査を行ことも予定しています。

能登で測定した情報も聞けそうなので、固有周期について、能登地震から見た南海トラフ地震の考えられる対策について聞いてみたいと思っています。

令和6年能登半島地震・「奇跡の町」で地盤の揺れやすさを実測 (be-do-inc.co.jp)

ある程度の揺れやすさは下記のサイトから調べることもできますので、お住まいの地域、これから購入しようとしている地域の事を調べておくのも良いかと思います。

J-SHIS 地震ハザードステーション (bosai.go.jp)

せっかく高いお金をかけた後、地震を受けて「直さないといけない」「次の地震が来た時に大丈夫か心配しながら暮らさないといけない」

ということがなく「佐藤工務店の家が壊れる時はまわりの木造が全部壊れている」というくらいのスタンスで考えたいと思っています。

心配性なので、考えすぎなのかもしれませんが、少しでも地震への意識が強い人、建物が増えることで、

地域の被害が少しでも和らぐことがにつながれば幸いかと思います。

このブログは、会社の認知度がほぼなく、内容が若干マニアックなので建築関係の知り合いの方に見て頂くことの方が多いようです。お詳しい方、拙い知識に突っ込みどころがありましたら是非ご教授頂けますと幸いです。

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