北海道と岐阜県から学ぶ

先週は、北海道のBIS(断熱施工技術者)と、岐阜の次世代住宅建築スタートアップセミナーに参加してきました。

今、住宅建築業界では「どんな家づくりをすると失敗するか」「失敗したらどんな被害を被るか」という事が、かなり一般の方の目にも留まりやすくなってきて、お客様自身が真剣に勉強しだすと、不勉強な建築会社では答えられない知識を身に着けることができてしまう環境になりました。

それが何を意味しているかというと、「勉強しない建築会社は淘汰されてしまう」ということにつながると思います。

高気密高断熱についても、数値を高める事までは比較的簡単ですが、さらに詰めていくと「結露」や「空調換気」の問題にもぶつかります。

数字上の断熱性能だけを上げて他の対策をしないと、北海道で起きた「ナミダタケ事件」のようなことが本州でも起こってしまう可能性があるので、これからの良い家づくりに取り組むからにはしっかりと勉強しておきたいと考えています。

【保存版】高気密高断熱の闇の歴史 【再録】 - YouTube

10年以上家づくりには携わってきましたが、この数年での業界全体での意識改革は大きく、コロナ禍でつらい思いをしながらも、外に出にくくなったことでYOUTUBEやZOOMが広がり業者、ユーザー共に情報の取得をしやすい時代になりました。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ドイツ初代宰相:ビスマルク)

自分たちだけの経験と勘だけではなく、先に失敗や試行錯誤を重ねてきた先輩方の知識を、アンテナを張って学ぶ気さえあれば簡単に得られる時代は本当にありがたいと思います。

数年前に建てた当時最高だった断熱等級4の自宅と、遮熱材で囲って輻射熱の暖かさを狙った実家、どちらも実際に住むと寒くて(築50年の家よりは暖かいですが)後悔していますが、これが無ければ暖かい家づくりに真剣に取り組まなかったと前向きにとらえています。

これから寒くなってくるので、現在建築中の「大工の自邸」と「佐藤の残念な自宅」の温度比較をして、自虐的ですが少しでも皆様に知っていただこうと思っています(笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です