私たちが考える良い家とは「他社が喜んで引き継いでくれるもの、欲しがるもの」であり、資産価値になり得るものだと考えています。
長年建築業界に携わり、上記を満たすものは2種類で、「素晴らしいデザインの建物」と「ちゃんと性能が見えるようになっていて、安心感のある建物」です。
前者は説明するまでも無く好みや、センスにもよるので、「なるべく頑張る」としか言えませんが、後者は「どれだけ向き合うか」で高めることができるので、私たちは最上を目指します。
- ヒートショックや、有害な化学物質の使用で健康を損なわない → 断熱性能、気密施工、パッシブ設計(太陽の動きを考慮した自然エネルギーを受けられる設計)、自然素材を目指す
- 地震で壊れない、大きな地震を経てもさらに住み続けられる → 許容応力度計算(経験や勘だけではなく、数学的根拠に基づいた計算)による耐震等級3
- お金で破綻しない → ローンシミュレーション、品質の見える化、資産価値となる建物
- 将来へ負担をかけない循環型、持続型の住宅 → 地域材の使用、何世代も使い続けられる耐久性
- 家から出たくない、帰りたくなる安心感 → 土地の選択、暮らしやすさを追求した設計
上記のような住宅づくりが理想ですが、それらを満たそうとすると「格安」で手に入れることはできません。
「格安」な住宅は何かが抜けていたり、高価な住宅を手に入れたはずが、気づかぬうちに健康被害があったり、お金がなくなっていたり・・・
仕事として請け負う以上、利益を出さないと続けていくことはできませんが、私たちは「良いものしかつくりたくない」という気持ちで家づくりをしています。
数十年後、建築会社は忘れられたとしても、壊されずに引き継がれて大切にされる、価値のある住宅をつくり続けていきたいと思っています。