10年後の、西日本大震災から生きのびるために

京都大学名誉教授、鎌田浩毅先生の講演を聞き、数名から感想を求められていたのでこちらで報告、自分の知識と混ぜたこの地域での対応策を記載します。

タイトルを、危機感を感じられるように都市伝説のようなものにしてしまいましたが、南海トラフ地震についての内容です。

南海トラフ地震の特徴を箇条書き

・静岡から宮崎まで「ほぼ同時に」地震が起こる(過去は2年のずれがあったパターンもありますが)

・「10年後(もう少し詳しくすると2035年±5年)に」「3.11の10倍の規模の被害の地震」が、必ず来る。パスすることはない

(30年以内に70〜80%の確率理論と、防災の話としては別にとらえ、科学的追究をするところではありません。)

・6800万人が被災(日本の人口の約半分)

豊橋には19mの高さの津波が「4分」で到達する

・死者想定は約32万人(東日本大震災の約16倍)

上記より、東南海トラフ地震と言うとイメージがつきにくいですが、鎌田先生より「西日本大震災」と言う単語が出ていたので、地震後にはそのように言われる被害になるのではないかと思います。

(確か著書のなかで「地震」は物理的に起こる現象の事で、被害が起こった時に「震災」になると書かれていた気がするので公には事前に震災という言葉が使えないルールがあるのかもしれません。)

できること

・寝室に家具を置かない(少なくとも、頭を直撃してダメージを受けないようにする)

・人数×3日分の備蓄はしておく

・目の前の3人にこの事実や危険性を伝える

鎌田先生の講演の内容で気になったところをすごく簡単にまとめましたが、こんな文章では全く伝わらないので、お時間のある方は是非動画を検索してみて頂けると幸いです。

(20分程度の比較的短いものを載せましたが、他にも少し長いもの多数あります。)

鎌田先生ご自身が、火山学者から「科学の伝道師」として伝える事を意識的に大切にしていることもお話頂き、本当に勉強させて頂いた講演でした。

ここからは豊橋で起こり得る被害と、「自分が生き残るために、周りの人を死なせないために」何をするのが良いか考える事を書いてみます。

◎起こりうる可能性

・古い家屋の倒壊(住宅密集地は火事も注意)

・ライフラインの断絶

・豊橋北西部(三河湾寄り)は津波被害を受ける

・液状化と家屋の倒壊により道路が通れないところが発生する(これも津波被害を受けるエリアと近い西部寄り)

・救助がなかなか来ない(西も東も豊橋よりも人口が多く、大きな被害を受けている都市と考えられるので東北や能登地震の時のような他地域からの援助は少ないと想定)

◎地震が起きた時に取るべき行動

〇とにかく頭を守る

〇動けるのであれば、建物倒壊に巻き込まれない場所へ移動

〇津波被害の可能性のあるエリアからは即避難

・太平洋側は標高が高いため、住居の津波被害は少ないですが10分以内に津波が来るので、海岸にいた場合、条件反射のように逃げなければ間に合いません

・三河湾側も、到達まで時間はかかるものの50センチの津波でも人は立っていられないので高いところに逃げる

※自宅や、知り合いの様子を見に行かない(東日本の時はこれで命を落とした方が多いそうです。家族とは、事前に避難場所を話して信じるしかありません。)

◎事前にしておいた方が良い対策

・身近な人と避難意識の共有

・自宅の安全性と、どこか津波被害を受けるエリアなのかの再確認(引っ越しも検討の価値はあると思います。)

・食料備蓄や、ライフライン確保の想定(太陽光発電、防災井戸等の位置確認)

・耐震診断、耐震補強 豊橋市HP木造耐震診断

ほかにもあると思いますが、自身の周辺事情に合わせて考えることが大切です。

最後に、

豊橋市南海トラフ地震被害予測調査

によると、建物倒壊による死者予測3047人、津波被害による死者予測926人、豊橋の人口の100人に1人が命を落とす可能性があります。

1/100は、少ないように感じるかもしれませんが、自動販売機で当たりが出る確率だそうです。

自分だけでなく家族、友達、死んでほしくない人を考慮していくとその可能性はどんどん増えていきます。

鎌田先生の言葉をお借りして、「目の前の3人」に地震や津波への危機意識をみんなが伝えられれば、被害は抑えられると思っています。

勢いに任せて書いてしまい、稚拙な文章ですが、もし使えそうな話題があれば、是非シェアして頂いたり部分的にでも抜粋して、知り合いにお伝えして頂けると幸いです。

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