熟達論
今週は、パッシブデザインカムホームの木村さんの勉強会最終日でした。2日間のうち、1日は野池先生に質問ができる特別講義と、パッシブデザインカムホームさんの完成物件を見学できる豪華内容でした。
タイトルとの関係は、為末大さんの動画を見て、木村さんと野池さんの話に共通点がすごく多いなと思ったところです。
小学生の柔道の全国大会を辞めた経緯を説明していて、「勝つ事にこだわるあまり技術を磨くよりも体を大きくしたりパワーをつけるのを優先、その結果大人になってから技術が身につかない」
↓Number web柔道の小学生全国大会廃止、“過熱する”大人たちの本音「悪魔的な魅力あった」
https://number.bunshun.jp/articles/-/852767?page=1
というのは住宅では「売れる事にこだわるあまり数字としてわかりやすいG2とかG3を前に出してしまい、ちゃんとした理論がわからなくなってしまう」問題があるのはとてもつながります。
もっと言ってしまえば、部活も無くなってしまい運動する機会が激減してしまった事に何の危機感も抱かずに、あえて何かをしようとしない子(きっかけをつくらない親)のように
時代は確実に省エネや脱炭素を求めていて、今後ユーザーが情報を得やすく、プロが更に知識が必要な時代になるのは目に見えているのに、今まで通りの商売を続けている建築関係者は多いです。
佐藤工務店の熟達論としてはいま、
野池温熱大学院で一通り学んだ(と言いながら実は教科書をなぞっただけでしっかりとは身についていなかった)後で、木村さんの勉強会でプラン練習をしながらシミュレーションと計算をやるうちに、「あの話はそういう事だったのか」とわかり、理論と自分の動きがつながる感覚でレベルアップが自分でわかる1番楽しい時だと思っています。
もっとシミュレーションしてみたい欲と、もう一つ、レベルが低くて手を出せなかったパッシブハウスジャパンのPHPPも、何を求めようとしているのか見えるようになり「やってみたい」「楽しそう」のモチベーションがすごく高まっています。
読んだみたいな書き方をしてしまいましたが、実は購入したもののまだ読んでいません...
為末さんも野池さんも、惑わされない情報を得るなら本を読めと言っていたので、上部で語らず、ちゃんと読もうと思います(笑