本当にあった(すまいの)怖い話
昨日は、市内の老人ホームへ内装工事の下見に伺いました。
そこでは、壁一面がシミなっていて、天井の珪藻土も一部剥がれていました。
お化けがいると湿気が多くなるとか言いますが・・・今回はそんな話ではなく、
外壁面のみなので築年25年と建物の仕様から推測するとおそらく壁内結露の可能性が高いです。
当時の断熱・気密性能が低い仕様で、老人ホームという用途柄、常にエアコンで冬は暖かく夏は涼しく外部との温度差は大きくなっていると思います。
各室を回ってみると、それぞれエアコンまわりが特にひどいので推測は大体当たっていそうです。
血圧や疾病には温度管理は必要ですが、カビが体に悪いことも事実です。
やはり、建物の断熱気密性能を上げることが、健康には近づくと再認識しました。
帰り際、内装の施工業者さんと話していると、
「室内のカビのクレームや、リフォームで現地調査に行くと、住んでいる方はほとんど体の大きな方(暑がりでエアコンかけすぎ?)」
という嘘なのか本当なのかわからないけど当たってそうな話も出てきました。
答えは現場にあり、しかも年数が経ってからわかることもたくさんあります。
遠くない将来、温暖化によりさらに夏型結露の心配も増えてくると思います。
これから家を建てる方は、大手だから安心、営業さんが良い人だから、金額が安いから、だけではなく
その会社の「建物への技術的想像力」も加味して頂けるよりよい住まいづくりができると思います。