「自宅が寒い」

これが私の性能に関する知識のモチベーションです。

端的に説明するのであれば、

「通常の壁掛けエアコン2つで他の暖冷房機器に頼らず快適な生活ができるレベルの家づくり」を目指しています。

家づくりにおいて性能はとても大切な要素ですが、お客様からすると何が正解なのか最も判断がしづらい部分ではないかと思います。

5年前、自宅を設計した時、私は恥ずかしながら性能の本質をよくわかっていませんでした。「今どきの家づくりならそれなりに暖か家になるはず」と考え、

当時(もう少しで変わりそうですがまだ今も)国の定める最高基準と言われる断熱等級4の設計でつくった家は、住んでみて確かにアパートより少しは暖かい気がしました。

しかし、より良い住宅をつくるために勉強しているともっと上の性能がある事を知り、更に

勉強する中で知った事は「家の中での死亡原因」というデータから、寒い家は明らかに健康被害のリスクがあがるという事でした。

地震についても、過去の地震で壊れた建物、壊れない建物の仕様はデータで分かるようになってきています。

10年間現場監督をしてきた立場から、「これを使えば安心」という断熱材や耐震、制振装置等の商品が、作業者の施工の仕方によって効果が半減してしまう例を見てきました。

2022年10月より施行の断熱等級6(HET20 G2)を標準とし、許容応力度計算での耐震等級3は当たり前に行い、周辺環境も考慮したうえで日射の取得や遮蔽を検討していきます。

豊橋ならでは強い風も考慮し、形や仕様も地域に合わせてつくります。

本当の知識がないまま建ててしまい、後悔している自分のような思いをお客様にはさせないよう、

数値だけで満足せず、何十年後も快適な暮らしができる性能を考え続けています。

気密性能(C値)の大切さ

結露対策の重要性